大分昔からメインで使ってるYAMAHAのアンプがかなりくたびれて来てるし、スピーカーは前々から買い換えたい、ターンテーブルはヨレヨレ通り越してほぼ故障、僕のオーディオシステムもうだめだ・・・と言うことで、オーディオ総入れ替えした。今回購入した物をつらつらと・・・。
■パワーアンプ
・S.M.S.L / SA-98E
中国メーカーのデジタルアンプ。全体的にフラットで全域満遍なくかなり余裕を持って鳴らす。音質はやや丸く聞き疲れしない。艶やかで伸びやか。とても高音質。大きな電源が付属で低音の鳴りがとても余裕があっていい。とても9,680円の音とは思えない。巷では20万円クラスのアンプと同等かそれ以上との評価も(そんな高価なアンプ使った事無いから本当かどうか知らないけど)。
・FX AUDIO / FX-1002J or A
中国メーカーのデジタルアンプ。全体的にフラットで全域満遍なくかなり余裕を持って鳴らす。SA-98Eと比べると低音に締りがありタイトに鳴らす。代わりに中~高音域はややひっこんで若干曇っている。SA-98Eをチューニングして出音をカスタマイズしたような音。モニター的な鳴り方。とても高音質。とても8,480円の音とは思えない。巷では20万円クラスのアンプと同等かそれ以上との評価も(そんな高価なアンプ使った事無いから本当かどうか知らないけど)。オペアンプを交換して音質変化を楽しめます。ちなみに純正状態では「TL082CP」が乗ってます。
・モニター的な鳴り方のFX-1002J、音楽的な鳴り方のSA-98E。若干キャラクターは違うがどちらも総じてとても音が良く、このレベルの音を鳴らす場合は10万円以上のアンプを覚悟しなきゃいけないかも。どちらも正直似たり寄ったりの音なのでどっちでもいいとは思うけど、音楽を楽しく心地よく聴く場合はSA-98E、モニター用途やオペアンプ交換してもう少し突っ込んだ楽しみ方したい場合はFX-1002Jかな。個人的には両方足して2で割った感じが好み。なので、FX-1002Jのオペアンプを交換して音を探ってみようかなと。
※ちなみに、FX-1002には量産型AとNFJ限定カスタム品のJが存在します。両方持っているのですがJの方が音は良かったです。
■オペアンプ
・TL082
FX-1002A純正パーツ。中音域に曇り。低音に締りがありタイト。高音域鈍い。
・MUSES8920
高音域強すぎ。若干低音域弱い。中高音域キラキラ。
・MUSES8820
全域満遍なく鳴る。若干中音域強め。低音域強いが若干緩め。
・OPA2604AP
全域ドバッと音出る。元気が良い。どんなに小さな音、細かい音もしっかり鳴らす。バランスが良い。反面、メリハリがあまり感じられないかも。
・LME49860NA
非常にクリアで音のスピードがとても速くカッチリしている。
低音の締りがいまいちで高中音域が強い。モニター的。
・OPA627AU
全てにおいてパーフェクト
とても余裕があり、解像度高く、ふくよかでありタイト。懐が深く感じる。
・正直、今回試したオペアンプは全て音がよかったです。その中で気に入ったのはMUSE8820とOPA627AU。どちらも非常に良い音なのだけど、OPA627AUの方がレンジが広く、正しく音を届けてくれる感があるので、今回はOPA627AUをメインに据える事にした。
■DDA
・MUSE Audio USB-DAC
Burr Brown PCM2704を積んだ超激安USB DACであり(RCA出力)、ヘッドフォンアンプであり、OPTICAL・COAXIAL両出力できるDDA。つまり、USB経由で4系統もの出力形式に変換してくれる超絶便利な逸品。肝心の音質は正に「フラット」でなーんにも味付けされていない素のままの音の正統派DACです。3,292円の超絶激安なんでデザインはかなり野暮ったいけども、ワガママ言わなければこれで十分。ぼくはこれをDDAとして今回使用しました。
■スピーカー
・Q Acoustics / 2020i
英国のオーディオ専門誌WHAT HiFi?の年間アワードステレオスピーカー部門で2年連続ベストバイを受賞。と言う何だかすんごいイギリスのスピーカー。僕はデザインに一目惚れして今回入手。入手後に知ったのだけど、これ、10万円~レベルの音鳴る逸品らしく、実際に鳴らしてみたらこれがもう、ダイナミックレンジ広いわ、高音伸びるわ、中音艶やかだわ、低音キビキビタイトに量出るわ全音域満遍なく鳴るわでそれはもう凄い凄い。その上変な癖が無く凄く素直な音!それがね、税込み送料込みで2,7000円!激安!正直、めっちゃめちゃ音良いです。ただ、国内流通が殆ど無く入手に若干手間取るようでございます。
※WHAT HiFi? Q Acoustics 2020i
http://www.whathifi.com/q-acoustics/2020i/review
■プリメインアンプ
・DENON / RCD-N9-W
AirPlay、Bluetooth、InternetRadio、DLNA 、USB、CD、Analog X1、OPTICAL X2、FM RADIO、AM RADIO、iPhone・iPad・iPod、などなど多彩過ぎる音楽ソースに対応。これを導入する事によって、今まで色々ごちゃごちゃグチャグチャになってたオーディオ機器周りがスッキリした!その上以外な事にプレイヤーとしてソコソコ音が良い!ただ、欠点があって、これをスピーカー繋げてメインアンプとして使うと致命的な程に音がイマイチ・・・なので、これを先ほど紹介したパワーアンプ(中国メーカーのデジタルアンプ)に接続して使用。すると、別次元の音が開花します。
・ALLEN&HEATH / XONE:62
10年以上前から使ってるミキサーで今は主にプリメイン的な感じで使用。音質は僕が今更語るまでも無い名機中の名機。現在流通してるのは中国産で、僕が使ってるのはその前のイギリス産。で、中国製の価格はイギリス製の半額以下というね、凄い世の中ですよね。中国製とイギリス製の音の違いは比べた事が無いんで知りません。
■各種ケーブル
・USB / ハーモネット ブレイド USBケーブル
PC TO DDA間の接続に使用。見た目も質感も作りも非常に良く出来てます。USBケーブルとしてはかなりの出来かと。オーディオグレードのUSBケーブルも色々あるけども、僕はこれ以上は必要ないかと。
・Toslink / Cable MattersのToslinkケーブル
1000円台でこれ以上のToslinkケーブルは無いと思います。若干やりすぎなんじゃないかと思えるほどの作り。なのに激安と言う不思議なケーブル。勿論品質は上々。
・Insert Cable / オヤイデ HPC-35R
この形のケーブルに関して、これ以上のものは要らないと思う。完璧です。もしくはBELDEN 88760使ったInsert Cableは以前自作して結果凄く良かった。でも、今回のInsert Cable / オヤイデ HPC-35Rの方がよりフラット。
・RCA / 自作ケーブル
MOGAMI+Neutrikで自作したケーブル。自作した方が下手に高価なケーブル買うよりも随分安く、満足な結果にたどり着きやすいものですよね。
・電源 / カスタム
2pinメガネケーブルはPlayStation2付属のケーブルのオス側を切り落とし「PANASONIC WH4415HP」に交換したプチカスタム物。身近にあって比較的入手しやすく、実は非常に高品質なPS2の電源ケーブル。オーディオに使うとビックリな結果が!要するに、これで非メッキプラグの完成なんです。音は純正ケーブルとはハッキリと音の違いを実感。はさみ、カッター、ドライバーのみでカスタム出来るので簡単お手軽。
■ターンテーブル
・RELOOP RP-6000 mk6
本当は他に欲しいタンテあるんだけど、入手困難、その上あってもかなりプレミア付いちゃって手が出ない・・・。色々吟味した結果、RELOOP RP-6000 mk6を購入。使う事の無いだろう機能が何個か付いてる。だけど物として非常に真面目に作られていて、かなりカッチリしてるし、丈夫そうなんでかなり長く使えそう。なによりも音質がSL1200 MK3よりも良いのが嬉しいね。
■総括
かなり満足度高いシステムが組めたと思う。上見ても切ないし、下見ても底無いし、予算上から考えても非常にバランスよく組めたかなぁと思ったり。で、今回特に買って良かったなぁと思ったのは、スピーカー「Q Acoustics / 2020i」と、パワーアンプ「FX-1002J」と、DDA「MUSE Audio USB-DAC」。PC or MACの音を良音で聴きたい場合この三点揃えれば完璧かなぁと思う。これらはほんと、コスパがめちゃめちゃ高いです。おすすめ。