キャンプとカブ故障[1/2]

 26、27日とO西君とカブでキャンプツーリングに行ってきた。

 去年はカブを購入してツーリング。今年はキャンプ道具をカブに積んでソロツーリングをするのが目標。そこで先月O西君が「キャンプ行きましょう」と声をかけてくれたので僕は行こう行こうと返事。とりあえず、5が中と言う話になり僕はその日の為にキャンプ道具を買い漁る。とは言っても過去買い揃えたキャンプ道具もあるのでそんなに買い揃えなくて良いだろうと思っていたのだけど、ザック背負ってのキャンプとバイクでのキャンプは大違い。

 と言うことで、今回は道具の選別をするため持っているキャンプ道具を出来るだけ持って行って行こうと思ってとにかく道具をカブに積んだ。すると凄く重い・・・カブも不安定。スタート前に既に残念感が僕の心の中に漂うが、ま、何とかなるでしょ。と言う感じで、テーブル3個とか意味もなく色々カブに積みました。今回持って行った道具リストは後半記す事にする。

 んで、出発。僕は10分前にO西君と待ち合わせ場所に到着。O西君は待ち合わせ場所の近所らしく早めに来ると思っていたが・・・待ち合わせ時刻2分前に僕の荷物の2~3倍積んでO西君参上。うむむ、優秀な登場の仕方です。っつーか、そんなに荷物積んで普通に走るカブって凄いなと毎回感心する。

 二人大量に荷物積んだカブでスタート、チェックポイントは中山峠。ここでO西君と揚げ芋について討論をする。中山峠と言えば揚げ芋なのだけど、どうやら中山峠では揚げ芋に注ぐ名物を創作したいと言う目論見があるのか揚げタコとかピザボールとか意味不明な物を販売している。そして揚げタコを好奇心から購入しているO西君。「この名物を量産しようとしている中山峠ってどうなの?君は何故揚げタコを購入したの?峠にのまれちゃってるの?」と、色々話して「揚げ芋1個、揚げタコ1個、ビザボール3個のセットで300円で販売したら平和に解決だよね」と言う結論に落ち着いた。だってさ、揚げタコを首を傾げながら食べているO西君を見たら「中山峠は揚げ芋だけ売っていれば皆平和」と誰もが思うよ。きっと。

 揚げ物を食べた後峠を下る。んでO西君の母校前に止まり母校の昔話を聞く。うんうん、そうだよねー。僕も母校に行ったとして知っている先生なんて居ないんだろうなー。なんて思うとちょっと切なくなったり。まぁ、僕は学校にはあまり思い出が無いし、学校外に居ることが多かった気がするので本当のことを言うと学校がらみでの思い出ってあまりなかったりするんだけどね。って切ないって嘘だよねごめんなさい。

 キャンプ場付近に差し掛かったのでスーパーに寄り食物買出し。O西君は「今日は俺、豪勢に行きますよ」と言うのでどんな料理して食べるのかなと興味津々。僕は普通に肉と酒と乾き物のつまみを購入。さて、買い物も終わったしキャンプ場へ行こう!!!!!始めてのカブキャンプに心躍るワクワクドキドキ!!!!!と、信号に引っかかったとき「あぁ!!!!!購入した炭を忘れた!!!!!」とO西君。慌ててスーパーへ戻る。無事炭捕獲。よかった。

 すーっと走って無事キャンプ場到着。トイレ近いし炊事場しっかり焚き火スペースもあり中々好印象なキャンプ場。そこには先客が一人居て挨拶した時に一言「ここ、虫が凄いっすよー」まぁ、僕としては多少の虫なんて大したことが無いね。と思って荷物を降ろす。5分後・・・とてつもない数のヤブ蚊と小アブの大群が僕らを襲う。払っても払っても次から次へと僕らを攻撃しやがる!!!!!「あぁ、んもう!!!!!あぁ!!!!!もうイヤッ!!!!!」ほんの10分もしない内にO西君は頭を3箇所以上も負傷。僕も後から気づいたが5箇所以上負傷。

 ここでキャンプをすると帰るまでこの攻撃に耐えなきゃいけないのか・・・あまりの虫虫ぶりに僕は心が折れた・・・「もう、キャンプ嫌だ・・・」僕はここでもう、帰りたくなった。ツーリングライダーはこの虫攻撃に平然な顔をしてキャンプをしなきゃいけない・・・僕には無理だ・・・本当に落ち込んだ。バイクツーリング、僕には無理だったんだ・・・本当に落ち込んだ。ちなみに先客ライダーは平気な顔をして虫虫な中、ビール飲みながら開高健の本を悠然と読んでいた。そして何故か虫刺されは無かった様だ。

 そうか・・・本当のライダーは虫に刺されないんだな・・・僕は本物のライダーじゃ無いんだ・・・カブだからいけないのか・・・と落ち込みつつ、頭を虫に刺されて痒い痒いと言っているO西君の横で一旦下ろした荷物をカブに積み始めた。と、先客ライダーが「京極のキャンプ場、凄くよかったよー」と情報をくれた。O西君が気を使ってくれて「キャンプ場を変えましょう」と言ってくれたので「あぁ、凄く助かるよー」と心が完全に折れて自暴自棄になった僕は「場所はO西君に任せるね、ここ以上に虫が居たら僕は帰る」と言いつつそそくさと虫虫キャンプ場を後にする。

 もう、どうにでもなれ、バイクツーリングは荒行のような辛いものなんだ・・・自分を試す、生きるか死ぬか・・・そんな行為がバイクツーリングなんだ・・・と完全に心がヤレた中次のキャンプ場へ黙々とカブを走らせる。数十分後キャンプ場到着。すると・・・

 すると次のキャンプ場は前のキャンプ場とは比べ物になら無いような状況。虫が全くと言ってもいいほど居ない!!!!!芝生綺麗!!!!!炊事場清潔!!!!!トイレ近い綺麗!!!!!水美味しい!!!!!キャンプ楽しい!!!!!キャンプ最高!!!!!カブツーリング楽しい!!!!!バイク最高!!!!!と気持ちが一気に晴れる。さっきのキャンプ場は何だったんだ?と思えるほどに素晴しいキャンプ場だ。

 早速荷物を降ろし、テント設営・・・一度家の中でテント張ったので手順は完璧。気持ち上10分程度で設営完了。椅子、テーブルを用意しトランギアメスティンで米を調理。手製ネイチャーストーブに火を入れ「いつでも食事宴会準備万端じゃ!!!!!」と息巻いていたら・・・O西君はオートキャンプで使う大きなツーバーナーコンロに大量の荷物の中から家庭用の大きな鍋に煮物の準備、重たい土鍋に炊飯準備、串打ちまで始めて・・・開店前の居酒屋、もしくは家族の誕生日の準備のような感じで・・・何時になったら準備が終わるんだろうか・・・せっかく出来上がった僕のご飯は冷めて・・・とりあえず、一通りO西君の夕飯準備が終わり乾杯。時刻は20時でした。

 僕ら大絶賛のAlpine DESIGNのLEDランタンを灯しつつ宴開始。と言うか、お腹が空いていたので黙々と酒飲み肉食べ米をほお張る・・・つもりが僕の用意した形成炭の火力が弱い・・・肉がジュウジュウ焼けません。むぅ、とりあえず手持ちの形成炭を全投入。が、大して火力は変わらず・・・申し訳ない気持ちでO西君に普通の炭をもらう。すると・・・火力がグンと強くなり普通に肉が焼けるようになった。ここで一つ、形成炭は扱いやすいが火力が弱すぎる。多少かさばっても普通の炭を用意することが重要です。

 一通り食べ終え、赤々と燃える炭で暖を取りつつ酒を飲みつつ語り合おうと思ったのだが、色々あったが始めてのカブツーリングキャンプに浸り過ぎてそれほど語り合うことが出来なかった。まぁ、虫も居ないし、ゆったりと過ごせて良かったかなと思う。

 23時も過ぎたし寝ようと言うことに。お気に入りのテントに入りシュラフに入り込む。「あぁ、久しぶりのキャンプだ・・・」と、僕は少しでもリラックスをして眠りたいと思いズボンと上着を脱ぎパンツとTシャツのみになり眠ることに・・・しばらくして・・・寒い、寒すぎる・・・直ぐにさっき脱いだものを着直したが、凄く寒い・・・熟睡できない・・・そんなこんなで朝になる。

 翌日、僕のカブが・・・あぁ・・・

>>>明日の分続きがあるよ。

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