今日、愛犬が息を引き取った。
1週間位前から急に調子が悪くなって、介護が必要になり殆ど寝ずに愛犬に付き添ってあげた。病院に連れて行ったら「回復の見込み無し、延命処置しか出来ません」と。僕に出来る事は毎日点滴を打ち、苦しむ愛犬のケアをしてあげる事のみ。苦しいよ、苦しいよと僕に訴えてくる愛犬。僕はただ回復を祈る事しか出来ない。
愛犬はちょうど15年前にやって来た。最初は凄く小さかったのだが、短い間にグングン成長し、シェルティーなのにコリーと見紛う規格外の大きさに成長。とてもヤンチャでどれだけの靴をカミカミしてダメにしてくれた事か・・・だけど、とても優しくて落ち込んでいると僕の気を察して側に来て慰めてくれた。
本当にかわいくて、大好きな愛犬。最期は僕の顔を見て苦しい声を上げながらもしっぽを振ってくれた。僕は愛犬の名を叫ぶ事しか出来ない。死ぬはず無い、死ぬはず無い!!!!!と涙を流しながら。どんなに涙を堪えようとしても止まらない。
息を引き取った愛犬は疲れ果てた顔をしていた。そもそも、シェルティの平均寿命は9年。愛犬は15年も生きてくれた。そう、生き過ぎたのかもしれない。きっとやりたい放題すき放題な生き方をする僕のことが心配で死ぬに死ねなかったのかもしれない・・・そう思うとまた涙が溢れてくる。涙って溢れるときはどんなにがんばっても止める事が出来ない困った物だと、あんまり泣くと天国へ行った愛犬が心配するだろ!って自分に言い聞かせても止まらない。
愛犬が居なくなってから・・・心にぽっかり穴が開いた。何もする気が起きない、見たくない、聞きたくない、というか、そういう気が起きない。困った・・・暫く心の中で愛犬と一緒に過ごそう、そう思った。酒飲んでも、過食しても、満たされない。ただただ涙が溢れてくる。
大好きな愛犬・・・だけどね、僕の中で愛犬は元気に走り回ってるよ。時々悪戯するけど、ぜんぶひっくるめて世界一可愛いのさ。そう、僕と愛犬は僕が死ぬまで一緒さ。
愛犬の遺体とサヨナラする時、「いつになるか解らないけど、いつかまた、きっといつかまた会おうな。約束だぞ。」と最期の約束をして、愛犬とお別れをした。
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