必殺仕事人

 前回の必殺仕事人2009スペシャルを見た感想は「これは間違えなく『必殺仕事人』ではない、全く違う作品だ」と言う感想だった。んで、本日必殺仕事人2009の本編放送と言うことでとりあえず見てみた。

 子供の頃・・・そうだ・・・小学生の頃・・・新・必殺仕事人・・・テレビの前の僕が、あれほど悪党を恨み憎み・・・その悪党を成敗してくれた必殺仕事人を尊敬した。人を殺める事は全くを持って美徳ではないが、美を感じてしまう。その美しさ、かっこよさ。正義と言う美、それを僕に教えてくれた貴重な作品であった。そして一番大きな、プロとしての意識を教えてもらった。

 そのとてもすばらしい作品を、現代でリアルタイムで鑑賞できると言う事で「必殺仕事人2009」を鑑賞しました。ですが・・・率直な感想は「必殺仕事人を語らないで欲しい」であります。自分の中で何がダメかと・・・全てダメですよ。美味しい漬物を漬けるには美味しい野菜じゃないと。その野菜がダメでは美味しい漬物はつからない。その、大切な野菜・・・キャストが基本全て美味しくないのです。皆下手過ぎる。これは昔からの必殺仕事人フリークなら感じていると思われます。本当に下手過ぎる。雰囲気が無い。そしてそれを取り巻くスタッフさんたちがそれらをカバーし切れていない。もうこれは絶望的ですよ。

 この話の流れではカイゼン策は?と言う風になるとは思うのだけど、カイゼンなんて出来ませんよ。と思いました。何故このタイミングで、このキャストで、このスタッフで「必殺仕事人」と言う名でドラマを復活させたのが僕には不可解でなりません。話題性としては今、「必殺仕事人」と言うタイトルは皆が求めている内容ではあると思います。しかし、こんな内容というか、何処からダメ出しして良いか判らない、全部ダメな仕事人を作って良いのでしょうか。もし同じコンセプトで現代人向けと言う物を作りたいのであれば「必殺仕事人」を名乗らず全く違う名前で似た物を作れば良かったのではないでしょうか。これはあまりにも酷すぎます。本当に酷い。

 シナリオ、話の流れ、芝居、カメラワーク、音響、音声、もう、何もかもが過去の仕事人と比べる事が出来ない、比べてはいけないレベルです。最低です。まぁ、感じ方は人それぞれ違うので何とも言えませんが、これだけは言わせて欲しいです。

 キャストの演技に怒りを感じません。

 悪役、仕事人の演技に息遣いを感じません。

 スタッフにキャストへの気配りが見えない。

 でも今回の放送は前回のスペシャルよりは作品としてまとまっていました。ひょっとしたらこれからドンドン良い方向へまとまって行くのかな?って希望も持てました。このまま良い方向へ行ってくれたら中村主水さんも安心でしょう。なので、これからに期待しております。でもなぁ・・・ジャニーズの三人・・・勇み足過ぎる気が・・・いやいや、きっとこれから良くなってくれる、美味しい野菜になってくれる事を期待しています。

 この出来では昔からの仕事人フリークは納得しないと思う。

 とりあえず、仕事人っぽいのを作りました~って言う中途半端さが鼻につく。

 中途半端な悪人は切るべきではない。

 過去、こいつらよりも切って欲しい悪人はいくらでも居ます。世の中悪人ばかり。

 ※私、酔っ払っています。その上で記載させていただきました。

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