ちょっと遅めの新年会と言う事で、約20年以上ぶりに温泉宿に宿泊した。僕は温泉などに全く興味がない。わざわざお金払って入らなくとも家でシャワー浴びればスッキリするし、入浴剤入れれば即席で温泉風のお風呂が楽しめる。はっきり言って温泉は無駄だと思ってる。とは言え一つの行事なので行った。

　別に温泉が嫌いと言う訳じゃない（無駄なんです）ので、普通にお酒飲んだり、浴衣着たり、バイキング形式の夕飯食べたり、普通に楽しむ。せっかくなので温泉にも浸かって見た。感想はただ大きなお風呂だなぁと言った感じ。特別感動もないし、お湯に浸かれば暖まるのは当たり前だし、露天風呂もあまり大きな感動は無かった。

　お風呂上りに浴衣着て、首からタオルを下げ、スリッパをペッタンペッタンさせて歩きつつ、ビールを求めさまよう・・・

あっ!!!!!

　この感覚!!!!!この感覚に完全ノックアウト!!!!!そうか!!!!!これが温泉宿の醍醐味なのかっ!!!!!僕は感動に打ち震えた!!!!!この何とも言えない、何とも説明の出来ないこの感覚!!!!!人は温泉入りに温泉宿に泊まると言うが、実際は温泉が主役じゃなくて温泉宿にある全てが主役なんだと気付いたわけです。20年前の僕は子供で全然そう言う事には気付けなかったけど、いやぁ、なるほど温泉宿は確かに素晴らしい。楽しい!!!!!

　こういう事なら大きなお風呂も必要だし、温泉も必要。朝・夕のバイキングも必要だし、浴衣も、ペッタンコのスリッパも必要。古臭いゲームが集まるゲームコーナーも必要だし、客が誰も居ないスナックも必要だ。それらが一つになって温泉宿の「味・風味」が醸し出されるんだろうなぁと、僕は感心した。感動した。

　今回の宿泊がきっかけで気付いたんだけど、最近の温泉宿CMを見てて、温泉宿の「味・風味」が全く出ていないと気付いた。気になって僕が持ってる温泉宿CMを遡って見ると15～20年前辺りから段々とCMが駄目になって来てると感じる。だからって特に何かあるわけじゃないけど、昔のCMのワクワク感は凄いと思った。温泉宿しずる感があふれ出てて飛び散ってる感じ。昔も今も新も古も温泉宿なんて大まかに見るとやってる事は一緒なんだから一旦原点に戻ったらいいんじゃないかなと思ったり。

　話はそれたけど、今回の宿泊で温泉宿が少し好きになった。進んで行こうとは思わないけど、また行きたいなと言う気持ちになった。スーパーカブでキャンプ場巡るのも良いけど、温泉宿巡るのもいいかも。今年の楽しみがまた一つ増えたかな？