2007/08/14/富士山おさらい

えー、富士山に登ってきました。簡単な感想を書き記します。

まず、富士山は本格的な登山と思わない方が良いかもしれない。なぜなら、すべてにおいて嘘くさい訳です。日本最高峰で日本の象徴とも言われている山ですが、それは確かにその通り。正しいです。登らずに遠くから眺めている分には美しい山。しかし一回登った者の感想を言わせてもらうと、深夜だろうが日中だろうが24時間営業の売店まみれ。「俺は買い物するために登山してるんじゃない!!!!!」です。水も、食料も、何もかも売店で手に入ります。これって・・・登山なの?

それに、頂上に着いた瞬間はうれしかった!!!!!だけどそれはほんと、一瞬だけ。頂上に着いたとたん、お土産を売る人、食事を売る人の客引きの声が・・・「あれ、頂上ってバーゲン会場なの?」かなりひきました。それに当たり前の事の様にコカコーラの自動販売機が2台並んでいます。その周りには暖かいジョージアを飲む人々。なんか、なんかおかしくありません?

日本有数の観光地という事で、たくさんの人が登るのでしょうが、1時間以上の登山渋滞。み-んなヘッドライトつけているし、売店の明かりがあるので真っ暗で静寂が保たれているはずの夜間登山がお祭り騒ぎに。「そっか、シーズン中は富士山はお祭り会場なのか・・・」日本の象徴と言われる山がこんな状態って・・・外国の人もたくさん登山してたけど、正直日本人としてあまり見せたく無い状況です。

以前よりゴミ問題が騒がれていますが、なるほど、騒がれるのもわかる気がします。至る所にゴミが落ちてますよ。普通にペットボトルとか捨ててあります。誰かの落とし物かなと言えるレベルじゃなく普通に落ちてる。地球全体が大きなゴミ箱とか、大きな灰皿とか言う人もいるけど、おいおい、ちょっとまてと。そんな事言ってゴミ捨ててるお前の部屋へみんなでゴミを捨てに行くぞと。ごく一部の心ない人間のおかげでたくさんの人が嫌な思いをしているという事を気づいてほしいものです。

変な気の棒をみんな持っていました。最初からその棒を持っている人々を見て「途中で邪魔になるだろうな・・・」と思って見てました。案の定岩場の辺りで女の子が口を揃えて「この棒邪魔!」とか「この棒いらない!」とか言ってました。途中の売店で売っているので最初から買う必要ないと思います。途中で必要になったら買えば良いと思いました。え?焼き印ですか?その木の棒、一生持っていないでしょう。人生の中で必ず捨てる時がくるのです。金が余って仕方ないなら買えば良いけど、きっと、みんないらない物なんじゃないかなぁと。まぁ、欲しけりゃ買えば良いと思うけどね。

それから、荷物運搬のブル。あれを見ると凄まじく悲しい気持ちになりますな。ほんとう、正直な気持ちで言うと、多くて5合目、7合目、頂上にこじんまりとして売店、もしくは山小屋が一件づつあれば十分なのです。なのにあれだけたくさんの山小屋というか売店。こんなにたくさんのお店があったらブル使わんと物運べないわなぁ。けどね、あの横暴な、登山客を半ば無視して運転をするブルが運んだ物なんて欲しく無いし買いたく無い。っつーか、山の中腹で買い物っておかしく無いか?あと馬。登山道に馬糞まき散らして行くのやめてくれ。富士山で馬を使った商売させてもらっているのに馬糞を片付けずに放っておくのっておかしく無いか?富士山はおまえらの山なのか?呆れて物も言えない。客引きの動きも凄まじく汚らしい。

えー、悪い事ばかり書き連ねたくて書いた訳じゃなく、実際に一緒に登った仲間と話した会話の内容がほぼこれでした。ゴミ問題解決しても世界遺産にノミネートすらされないだろう。されなくて当然だと思う。夢もロマンもない。お金を落とす人、お金を拾う人がただ集まる山。そんなイメージしか持てませんでした。しかし、標高の高さを身をもって体験できた事、ご来光の美しさ。空に一番近い場所でお日様の光を浴びる。等、良い経験も出来た事も確かです。しかし、登っている最中や、下山の最中も登山していると言った実感はあまり感じません。ただ坂道を上って下っている。そんな感じでした。

えーっと、装備ですが前回のエントリに色々書きましたが、自分的な観点から言うと、絶対必要な装備として、トレッキングシューズ、水2リットル、帽子、防寒着、雨具、おにぎり6個、チョコレート2個、カメラ、タオル、こんな感じで良いかと。

酸素、食べる酸素とかは個人的には必要は感じませんでした。まぁ、必要になったら途中の売店に売っているからわざわざ下界から持参する必要ないと思われます。ちなみに僕の友人は途中で高山病になりながらも、頑張って一緒に登頂しました。その友人曰く、「究極にひどい二日酔いになった感じ。大まじめにつらい、つらすぎる」だそうです。そんな中、彼はヘロヘロになりながらも酸素使わずに登りきる事が出来たので、まぁ、酸素なんて気持ちの問題かと。高山病になっちゃったら酸素吸っても大して変わらないそうですし・・・。

なんだかんだ言って、楽しかったですよ。

最高!とは言いませんけど。

<<<追記>>>
富士登山から数年経った今としては、悪い思い出よりも良い思い出ばかりが記憶に残っています。特に山頂で撮った写真は普段の生活では絶対に撮れないカットばかりでまた登って写真撮りたいと思わせてくれます。多分今もゴミや売店まみれの情況は変わらないんだろうけど、観光地なんだから仕方ないよねー。って思ったりしてます

■より大きな写真、その他写真はこちらへ・・・
http://www.flickr.com/photos/teisenboys/sets/72157601303424150/

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